岩見沢上美流渡と美唄、人気を集める2つのアートエリアを訪ねる旅。
アーティストが集積する地区として最近話題の、岩見沢市「美流渡(みると)アートパーク」と、安田侃氏の彫刻で有名な「アルテピアッツァ美唄」。
どちらも緑豊かな景観の中にたたずむ、空知を代表する個性的なアートスポットだ。
炭鉱時代の学校や住宅が美しくリメークされている点にも注目したい。
※詳細な地図はこちらをご覧ください。(PDFファイル:403KB)
経路
岩見沢駅→→ →
→→美流渡アートパーク→→
→→スパ・インメープルロッジ(泊)→→
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→みねのぶハスカップ→→
→→美唄市内・とりめし弁当→→
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→→炭鉱メモリアル森林公園(昼食)→→
→→アルテピアッツァ美唄
1日目
12:00 岩見沢駅
札幌から岩見沢へ。まず立ち寄りたいのがJR岩見沢駅。09年度のグッドデザイン大賞受賞、全国初の試みで一般公募型のコンペにより採用されたデザインが素晴らしい。窓枠の古レールと斬新な外観フォルムの融合美を内から外から眺めてみよう。また、駅舎内(有明交流プラザ)には、北海道教育大学岩見沢校の交流拠点「i-BOX」がある。同校の地域連携活動の一環で、アート関連の情報も発信している。おすすめポイントを、もう1カ所。駅から歩いて1分、「そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター」にも立ち寄ってみたい。付設の石蔵ギャラリーは、明治42年に建てられた札幌軟石造り。空知地区の観光パンフレットも入手可。岩見沢市内で昼食。
14:00 美流渡アートパーク
岩見沢駅から国道234号、道道38号を万字方面へ。萩の山市民スキー場を右折し、約9km付近の交差点で右折し、一般道へ。美流渡小学校、中学校を過ぎて2kmほどでアーティストが集う地区「美流渡アートパーク」。陶芸、ガラス工芸、木工房、スクラップアート美術館などが道路沿いに点在し、陶芸体験ができる栗沢工芸館やレンガの門柱が残る廃校跡など、多彩な施設・空間がアートパークを構成している。知る人ぞ知る人気のパン屋さんもある。ただし、売り切れ次第クローズ。
15:00 スパ・イン・メープルロッジ(泊)
来た道を戻り、道道38号を再び万字方面へ。2.5kmほどで「スパ・イン メープルロッジ」に到着。腰折れ屋根のロッジ風外観が、牧歌的。フィンランド式低温サウナもある天然温泉だ。時間があったら、すぐ近くの「毛陽交流センター」を覗いてみよう。地元産の新鮮野菜を直売している。
2日目
10:00 みねのぶハスカップ
本日は美唄探訪。道道38号から道道30号に入り、国道12号との交差点を右折。道の駅三笠を過ぎて2kmほどでハスカップで有名な峰延(みねのぶ)。駅手前、道道275号月形峰延線との交差点そばに「ハスカップ狩り看板」あり。町内の農園で6月下旬~7月下旬まで摘み取り体験ができる。果汁を原料にしたワイン、ゼリーなどのハスカップ加工品も美唄市内の小売店、Aコープ美唄、ピパの湯ゆ~りん館などで販売。
11:00 美唄市内・とりめし弁当
天気がよかったら、アウトドアランチが気持ちいい。美唄のうまいものといえば、焼き鳥ととりめしだ。「中村のとりめし」は、美唄市内Aコープ各店で買える。美唄市中村町に伝わる郷土の味。開拓当時は農家の最高のおもてなし料理だったという。JAのお母さんたちが今も丹精こめて作る味わいは、絶品。
12:00 炭鉱メモリアル森林公園(昼食)
美唄市内、国道12号から道道135号美唄富良野線を我路(がろ)方面へ。約5分ほどで「アルテピアッツァ美唄」だが、ここは帰り道のお楽しみにして、さらにどんどん進もう。さらに10分ほどで「炭鉱メモリアル森林公園」に到着。1972(昭和47)年に閉山した三菱美唄炭鉱跡地の一部3.6haを、北海道と美唄市が市民の憩いの場として整備した公園だ。目印は緑の中に映える朱色のツイン鉄塔。1923(大正12)年完成の立坑2機がそびえ立つ。壮観な立ち姿を眺めつつ、お弁当タイム。絶品のとりめしをますます美味しくしてくれる、絶景だ。
14:00 アルテピアッツァ美唄
炭鉱メモリアル森林公園で散策を楽しんだあとは、来た道を引き返す。「アルテピアッツァ美唄」で世界的な彫刻家、安田侃氏(美唄出身)のアートに触れよう。文字通り、手で触れることのできる野外彫刻が置かれている。また、旧栄小学校の校舎を活用した美術館にも作品が展示されている。敷地内のカフェ・アルテの淹れたてコーヒーと「ぽこぽこパン」が人気。「アルテピアッツァ美唄」には、美唄駅へ連絡するバスの便もあるので、公共交通機関でも来ることができる。