そらちゼロカーボンジュニアキャンプ概要
空知総合振興局では、未来を担う子どもたちに「ゼロカーボン北海道」について理解を深め、
実現に向けた取組への意識を高めてもらうことを目的に、令和5年度から体験型合宿として
「そらちゼロカーボンジュニアキャンプ」を実施しています。
コンセプトは「CO2、48%を楽しく削減できる!」
道内で唯一、環境教育等促進法に基づく「体験の機会の場」の認定を受けている
「雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウス」と「ハサンベツ里山」で、楽しみながら
「ゼロカーボン北海道」の実現に向けた活動をすることによりCO2排出量を日常比「48%」削減
することを目指します。
☆削減目標について
北海道では、2050年度までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボン北海道」
の実現を目指しています。中間目標として2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度比で「48%」削減することを目指しています。
栗山町と雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウスについて
開催地の栗山町は、1985年の国蝶オオムラサキ生息北限の発見を契機に、「人と自然が共生する
まちづくり」を進めてきた地域です。
またキャンプ(合宿)の活動場所となるハサンベツ里山は、町民が主体となって「自然が共生する
里山づくり」を目指し、整備と維持が進められてきました。
宿泊施設の「雨煙別小学校」は、現存する道内最古級の木造2階建て校舎であり、
コカ・コーラ環境ハウスとして再生される以前から、地域住民によって守られてきた建物であり、
自然環境はもちろん、農村環境、町づくりと多角的な視点から環境教育を体験できる施設となっています。
☆さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください↓
開催内容
令和7年度の開催内容について、みなさんにご紹介します。
【実 施 日 時】令和7年(2025年)8月2日(土)~3日(日)、1泊2日
【集合・活動場所】ハサンベツ里山(栗山町桜丘3丁目)
【宿泊・解散場所】雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス(栗山町字雨煙別1-4)
【参 加 者】小学4年生~6年生 11名
【主 催】北海道空知総合振興局
【共 催】栗山町、特定非営利活動法人雨煙別学校
【協 力】学生地域定着推進広域連携協議会(ジモ×ガク)
1日目の午前中は、薪割り体験を行い、樹木に固定化されたCO2を樹木の重さで実感するとともに、CO2の吸収源である樹木をエネルギー利用することによりゼロカーボン(CO2の排出量が実質ゼロ)を実現できることを学びました。
午後は、森林を散策し、普段見かけない昆虫や植物を観察することで、豊かな自然環境を体験しました。また、地球温暖化が生態系へ与える影響についても学習しました。散策後、里山の畑で育ったトマト・ジャガイモの収穫体験を行いました。
夕食は、里山の樹木から作った薪で火おこしを行い、里山で収穫した野菜を調理に使うことで、地産地消なカレーライスづくりとなりました。
2日目は、午前中にソーラーランタンづくりを行い、再生エネルギーの活用について学びました。
昼食には、不要となった牛乳パックや1日目のカレーライス調理時に残しておいたタマネギの皮を活用し、ホットドック・オニオンスープづくりを行いました。
午後からの振り返りでは、キャンプを通して削減できたCO2排出量を計算しました。今回は、日常比「約44%」と、残念ながら目標の48%にあと一歩及びませんでしたが、ひとりでは小さくてもみんなで取り組めば大きな結果が出ることを実感しました。
様々な体験活動を通じて「ゼロカーボン」について楽しく学ぶことができた2日間になりました。



