HIV/エイズを知ろう!

12月1日は世界エイズデーです

エイズデー

エイズはもはや「死の病」ではありません

アメリカで初めてエイズが発見・報告されてからこれまで、治療法は大きく進歩しました。

HIVの感染を早く知り、治療を早期に開始し継続することによって、エイズの発症を防ぐことができ、
感染しない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。

エイズのイメージを変えよう

近年では、治療により血液中のウイルス量が検査で検出できない程度に6ヶ月以上継続的に抑えられている感染者からは、性行為によってHIVが感染することがないことも確認されています。

このことから「Undetectable(検出限界値未満) Untransmittable(HIV感染しない)」と呼ばれています。

エイズの現状(エイズ動向委員会委員長コメントより)

・日本における2023年(令和5年)新規HIV等・エイズ報告数は960件で、昨年より増加。

・感染経路は、性的接触によるものが80%以上で、その多くが男性同性間の性的接触。

・新規報告全体に占めるエイズ患者の割合は約30%
 (診断時にすでにエイズを発症している、いわゆる「いきなりエイズ」

・HIV感染症は予防可能な感染症であり、適切な予防策をとること。

・エイズ発症防止のためには、早期発見と早期治療が重要。

他者への感染を予防し、エイズ発症を遅らせるために、HIV検査で感染の有無を知ることが大切です。

HIV・肝炎・梅毒検査について

エイズQ&A

1.HIVとエイズとの違いは?

■HIV

 HIVはHuman Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)の略で、1983年に発見されたエイズの原因のとなる病検体であり、ヒトだけにうつるウイルスです。

 HIV感染者とはHIVが体内に入り込んでいる状態で、これといった症状がまだ出ていない人のことです。この症状のない時期は一般的に、数年から平均10年程度続きますが、この期間においても他人に感染されるおそれがあります。

■エイズ

 エイズ(AIDS)はAcquired Immunodeficiency Syndrome(後天性免疫不全症候群)の略です。

 HIVに感染後、数年以上経過していくうちにHIVが体内で増殖を続け、しだいに体の抵抗力が弱くなり、健康なときには何でもないような細菌やカビへの感染(日和見感染)や悪性腫瘍にかかりやすくなります。

2.どんな症状が出るの?

 HIVに感染しても、すぐにエイズになるわけではなく、しばらくは自覚症状がなく健康そうに見える状態が続き、その後しだいに免疫力が低下して様々な症状が現れ、最後にエイズを発症します。

症状

3.どのように感染するの?

感染経路

また、次のような行為やものから感染することはありません。

握手、咳やくしゃみ、おしゃべり、飲み物などの回し飲み、銭湯、プール、飲食店の食器類、理美容医院のくし、洋式トイレの便座、お金、公衆電話の受話器、カラオケマイク、電車やバスのつり革、ハエや蚊などの虫刺されなど

4.どのように予防するといいの?

感染経路として最も多いのは性的接触なので、予防のためにはより安全な性行動を心がけましょう。

  • 性行為のときはコンドームを正しく使うこと。
  • アナルセックスやオーラルセックスも感染の可能性があるので、必ずコンドームを使うこと。
  • アルコールの飲み過ぎなどで抑制力や判断力を失った状態で、無防備な性行動をしないこと。

5.自分の周りの人がHIVに感染していたらどうすればいいの?

 HIVは感染力の非常に弱いウイルスであり、性的接触以外の日常的な接触で感染することはありませんので、学校や職場、近所づきあいなどで感染する心配はありません。このことから、決して偏見を持つことなく、これまでと同様に接するよう心がけましょう。

確認してみよう!

クイズ(エイズ編)

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