空知総合振興局長
鷲尾 亨(わしお とおる)
皆さん、こんにちは。空知総合振興局長の鷲尾です。
空知管内は、道内一の米どころであり、花の産出額も道内一となっております。また、ワインの生産も盛んで、多くのワイナリーやヴィンヤードがあり、空知産ワインは道内外から注目されているところです。
地理的には札幌圏や旭川圏に隣接し、新千歳空港も近く、気軽に訪れることができる観光エリアであり、美しい田園風景も広がり、おいしい食や多くの温泉など多様な魅力を持った地域です。
令和元年5月に日本遺産の認定を受けた「炭鉄港」は、石炭、鉄鋼、港湾、鉄道で栄えた記憶を伝える取組であり、空知においては産炭地の歴史や身近な食文化である炭鉄港めしなど空知ならではの地域資源が含まれます。小樽や室蘭をはじめとした関連地域と連携して誘客促進に向けた取組を充実させてきたところです。
一方で、当管内の人口は、昭和35年に80万人を超えていたものが、現在は30万人を切るまでに減少しております。
全国的に人口減少、少子高齢化が進む中、将来にわたって、地域で暮らす方々が安心して子育てをし、教育、医療を受け、やりがいのある仕事に就き、生活できるよう地域の活性化を図っていくことが喫緊の課題であると認識しております。
これらの課題を解決するため、振興局職員が地域に出向き、丁寧に地域の皆さんの声を聴くことが何よりも重要であると考えております。
空知管内の強みである米やワイン、日本遺産「炭鉄港」など、優れたポテンシャルを持つ地域資源の有効活用を図り、国内外の新たな需要を取り込みながら、地域公共交通の確保など広域連携が必要な課題の解決に向けて、積極的に取り組み、魅力ある地域づくりを進めてまいります。
■ プロフィール
旭川市出身。北海道大学大学院を修了後、1993年4月に道庁へ入庁。
2019年から2年間空知総合振興局札幌建設管理部で勤務し、今回4年ぶりに空知総合振興局勤務。
前任(2025年3月まで)は建設部技監。