7月4日(金)に、中空知支所管内の4市3町の農業者5名、農政担当者8名と3JAから6名を交え、総勢37名が参加し、中空知農業改良普及推進会議が開催されました。
この会議の目的は、中空知支所管内の代表的な農業者、農業関係団体と営農や農業振興の課題について意見交換を行い、ニーズに対応した効率的・効果的な農業改良普及活動を推進することにあります。
初めに、片山所長より北海道の普及事業と普及計画の概要について説明しました。
続いて、普及センターから重点普及活動の実績と計画について情報提供しました。
地域第一係からは、田中専門普及指導員が、新十津川町総進4・5地区での土地利用型作物の安定生産と、担い手への技術伝承について説明しました。
地域第二係からは、水尾専門普及指導員が、滝川市江部乙2-2地区での農産物の生産振興、スマート農業の推進について説明しました。
重点普及活動についての説明
その後、「みんなの思いをカタチに!20●●中空知」をテーマに、地域農業振興に向けた意見交換が行われました。前段として山田支所長より、今年の2月に開催したワークショップ「どうなる?どうする!20●●中空知」の結果を共有後、「令和8年度からの重点プロジェクト活動(案)」について説明しました。
意見交換では、各市町からは、高齢化や担い手不足により一戸当たりの経営面積が拡大することへの懸念や、水稲を中心にした経営モデル確立への要望のほか、新規就農者の状況について共有されました。
各JAからは、スマート農業や高収益作物の推進について話題が出されました。
農業者からは、担い手の育成やつながりの強化、鳥獣害対策や生産性向上等について要望が出されました。
総じて地域の現状や課題が共有され、今後の普及活動への強い期待が伺えました。
意見交換の様子
現地研修では「施設園芸品目への省力技術の導入」と題し、平石専門普及指導員より、省力技術導入のメリットや栽培に必要な機材、栽培事例について情報提供しました。
続いて、砂川市のきゅうり生産者から、栽培概要と環境制御技術を導入しての感想を説明していただきました。現地で生の声を聞き、実物を見ることで多くの質問や意見が出され、活気のある現地研修となりました。
現地研修の様子
普及センターでは、いただいた意見や課題をしっかり受け止め、今後の普及活動に活かしていきます。