令和7年6月24日(火)に中空知アグリアドバイザー夏期研修会を開催し、農業者16名、関係機関6名、総勢29名で、留萌管内の優良事例について研修しました!
まずは、留萌管内で特産品となった「ルルロッソ」の生産について視察しました。小平町の林指導農業士、JAるもい小平基幹支所 西谷課長、留萌普及センター南留萌支所 神野係長から、ブランド化への経過や現状について説明していただきました。集団による刈り取りと一時乾燥、JAでの調整を経て、パスタ等として地元の飲食店や道の駅で販売されているようです。
参加した農業者からは「飲食店からの評価はどのような感じか」「収入安定のためにどのような取り組みがあるか」などの質問があがり、地域一体となったブランド化の取り組みに興味津々の様子でした。
林指導農業士からの説明
ほ場も確認
次は増毛町に移動!主に果樹園の一帯で取り組まれているシカ対策についてお話を伺いました。2年前にシカによる食害で大被害があった増毛町では、他産地の取り組みを勉強しに行き、町主体で4m程の高さの鹿網を4kmにわたって設置したそうです。
実際に被害に遭った果樹生産者の話を聞いて、参加した方々は鳥獣による脅威を感じている様子でした。中空知でも鳥獣害の被害は少なからずあるので、今後検討が必要になってくるかもしれません。
果樹生産者・兜氏からの説明
設置された鹿網
最後は国稀酒造で、酒米について意見交換を行いました。おいしいお酒をつくるには低タンパク米が必要ですが、北海道産米はタンパクが安定しにくいという問題があります。
農業者からも、今後は低タンパク米の生産に力を入れていく必要があるという声があがっていました。
ブランド化や鳥獣害対策はどの地域でも課題が残る分野です。普及センターも中空知アグリアドバイザーの方々と協力して、地域に貢献し、面白い活動ができるように日々検討していきたいと思います!