病害
灰色かび病
灰色かび病 Gray Mold
純粋に本病原菌のみに感染したぶどうは、「貴腐ワイン」の原料となります。日本国内では湿度が高いため、その他の雑菌が混ざりやすく、原料を作るのが難しいとされています。
病原菌名:Botrytis cinerea Persoon:Fries
症状:葉、蕾(つぼみ)に白~茶褐色の斑点を生じる。
対策:「花ゆり」では、葉に病斑が付くと商品にならないので、降雨が続くような予報が出されたときは、事前に予防防除を行う。
その他特記事項:本菌に対し好適条件にしても、葉の表面にかびは発生しない。菌の発育適温は23℃。最低2℃。最高31℃。
伝染源:菌糸、分生胞子の形で、被害組織中で越年し、伝染源となる。菌核はまれに形成され、土中でも越年する。
寄主:キュウリ、イチゴ、トマト、ナスなど多くの野菜、花き類、果樹類
写真:松澤 光弘 2008年(写真2枚)
写真1 ゆり_灰色かび病
写真2 ゆり_灰色かび病