ピーマン・とうがらし類

英名:pimento
学名:Capsicum annuum(ピーマン:var. angulosum、パプリカ:cv.grossum)
※varは変種、cvは栽培種を指します。
Capsiumはcapsa(袋)が語源で、capsaicin(カプサイシン:とうがらしの辛み成分)の語源にもなっています。annuumはラテン語で「パプリカ」を意味します。

病害

灰色かび病

Gray Mold
純粋に本病原菌のみに感染したぶどうは、「貴腐ワイン」の原料となります。
日本国内では湿度が高いため、その他の雑菌が混ざりやすく、原料を作るのが難しいとされています。

病原菌名:Botrytis cinerea
症状:花弁が残ったり、葉の上に落下した花弁から発病する場合が多い。
写真では、菌が見にくいが、灰色の菌が見える。
対策:施設栽培では、換気を心掛け、ほ場の湿度を下げる。降雨前後の予防防除が効果的である。
その他特記事項:写真1~2はパプリカである。
20℃程度の気温と多湿条件で発生しやすい。
写真:田村 理子 2008年(写真2枚)

写真1 パプリカ_灰色かび病

写真1 パプリカ_灰色かび病

写真2 パプリカ_灰色かび病

写真2 パプリカ_灰色かび病

害虫

モモアカアブラムシ

英名:green peach aphid
学名:Myzus persicae
症状:生長点付近に寄生し、吸汁することにより、縮葉させる。生育初期に寄生すると、わい化する。
対策:粘着版による発生予察と早期防除を心掛ける。
その他特記事項:キュウリモザイクウイルス(CMV)、カブモザイクウイルス(TuMV)などを媒介する。
写真:松澤 光弘 2004年(写真4枚)ししとう

写真3 ししとう_モモアカアブラムシ

写真3 ししとう_モモアカアブラムシ

写真4 ししとう_モモアカアブラムシ

写真4 ししとう_モモアカアブラムシ

写真5 ししとう_モモアカアブラムシ

写真5 ししとう_モモアカアブラムシ

写真6 ししとう_モモアカアブラムシ

写真6 ししとう_モモアカアブラムシ

マメハモグリバエ

名:serpentine leaf miner
学名:Liriomyza trifolii
症状:細かい食害が発生
対策:薬剤防除
写真:志和 一也 2008年(写真1枚)

写真7 パプリカ_マメハモグリバエ

写真7 パプリカ_マメハモグリバエ

生理障害

高温障害

High temperature
症状:頭上灌水した日の午後から、外気温が高温となるような強日照となったことから、生長点付近に溜まっていた水のレンズ効果により葉焼け症状となった。
対策:予防としては、頭上灌水を避けることが重要である。発生した場合、ここから灰色かび病などが発病することがあるので、予防防除するか、経過観察を十分に行い、病害発生初期に適正な薬剤により防除する。
写真:志和 一也 2009年(写真4枚)

写真8 ピーマン_高温障害

写真8 ピーマン_高温障害

写真9 ピーマン_高温障害

写真9 ピーマン_高温障害

写真10 ピーマン_高温障害

写真10 ピーマン_高温障害

写真11 ピーマン_高温障害

写真11 ピーマン_高温障害

カテゴリー

空知農業改良普及センターのカテゴリ

cc-by

page top