「小麦の種子とは?審査とは?」(中空知支所)

7月11日に、種子小麦の審査方法についてのOJTが行われました。
主要農作物等(稲、麦類、豆類およびそば)は、遺伝的に正しく、突然変異や交雑のない、「優良種子」を生産することが条例で定められています。中空知支所管内では、稲、小麦、大豆、そばの種子を生産しており、普及員は審査員として、栽培管理などを確認する「ほ場審査」と、発芽能力などを確認する「生産物審査」を行い、優良な種子であるかを審査しています。
今回は所内畑作担当者が講師となり、水稲、園芸作物担当職員5名が、小麦の「ほ場審査」の方法について学びました。

ほ場審査では、まず看板のチェックを行います。看板には、生産者がいつ種をまき、どのような薬剤を散布したかなどが書かれています。健全なほ場づくりのために、適切な栽培管理がされているか確認するところから審査は始まります。

看板には重要な情報が詰まっています

写真1 看板には重要な情報が詰まっています!

また、実際にほ場を歩きながら、病気や雑草、異品種、異型株(品種として正しい形をしていない株)の見方を学びました。疑わしい株は生産者が抜き取りの上、普及員が審査時し、優良種子以外のものが収穫物に混入しないよう努めています。

広い視野で違和感が無いか見るのもひとつのコツです

写真2 広い視野で違和感が無いか見るのもひとつのコツです

研修に参加した職員からは「優良種子の生産はいろんな人の努力で成り立っていると感じた」「作物だけではなく、書類との突き合わせなど、細心の注意がはらわれていると知ることができた」「広いほ場で全部同じように見える中から異型やリスクのある麦を探し当てるのは至難の業」といった意見が聞かれました。
優良種子の生産は、農作物にとって非常に重要であることを改めて実感する機会となりました。
普及センターは、今後も地域の種子生産への支援を行っていきます。

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