令和6年7月4日、中空知支所地域第二係の重点地区(※)である滝川市江部乙2-2地区を対象に、青空教室を実施しました。今回は9名の重点地区農業者が集まり、加えて、近隣の新規就農者2名も参加され、活発な情報交換がなされました。
(※重点地区…地域・農業者のニーズに沿った効率的な普及活動を推進するために各地域係が管轄する市町村に設置する、モデルとなる地域のこと)
渡辺専門普及職員より、重点地区で取り組んでいる水稲関連の取り組みについて報告しました。苗質調査報告では、重点地区農業者の苗をラミネートしたものを見ながら、育苗管理を振り返り、農業者からは「適正基準内に収めることができた」「移植後半は草丈が長くなり、強風による植え傷みが大きかった」などの声が聞かれました。
苗半作という言葉があり、その年のお米の収量・品質は、苗の善し悪しで決まるとされるため、農業者は研修会などで研鑽しながら、毎年より良い苗作りを目指しています。
苗質調査の結果報告
苗のラミネート
また、山本普及指導員より、土壌改良と脱炭素技術の導入を目的とした籾殻バイオ炭の取り組みについて説明を行いました。地域の未利用資源である籾殻の有効活用に向けて、秋小麦収穫後に籾殻バイオ炭をすき込み、その後の作物の生育への影響を検証する予定です。農業者はそれに用いる木質バイオ炭のサンプルを見ながら、興味深く説明を聞いていました。
木質バイオ炭の紹介
作物を目の前にしながらお話しすると、より活発な意見交換が行われるように感じました。今後も賑やかな青空教室を随時実施していく予定です。