令和6年度北育ち元気塾 視察研修
日 時 令和6年6月17日(月)~ 18日(火)
場 所 小平町、苫前町、比布町、鷹栖町
出席者 塾生9名
『北育ち元気塾』の管外視察研修を一泊二日で開催いたしました。
一日目は、花き生産について学ぶためJAるもい小平支所を訪問し、選花方法の説明を受けました。また、花き生産現場も訪問し、スターチスシヌアータ、シネンシス系スターチス、ハイブリッドスターチス、トルコキキョウ、カーネーション等の栽培状況を視察しました。他産地と差別化を図るため、スターチス類は60㎝規格で出荷していることや色はニュアンスカラーが中心であることに参加した塾生は驚いている様子でした。
昼食は留萌管内の青年農業者組織で構成されている留萌4Hクラブ連絡協議会の方々と交流会を行いました。北育ち元気塾は他地域の担い手グループとの交流が少なかったため、同年代の農業者に刺激を受けている様子でした。
その後、JAるもい苫前支所を訪問し、上田ファーム株式会社代表取締役 上田 卓司 氏より高付加価値化の取組について話を伺いました。希少性を売りに他生産者と異なる品種作物の栽培や、加工販売の取組として主力生産物のかぼちゃ規格外品を団子、プリン、うどん等に加工する取組の紹介が行われました。上田さんからは「加工品は食べ慣れている物で長く続いた方がよい」「ストーリー性を持った販売が望ましい」とアドバイスがありました。
次に苫前町ICT推進協議会会長 中嶋 和浩 氏より苫前町におけるICTの取組について伺いました。苫前町の現状を踏まえた中で、省力化技術を導入していく必要があると各関係機関が認識し、令和元年に立ち上げた組織であると説明を受けました。中嶋会長からは「技術の導入は進んでいるが、どうしてもヒューマンエラーが発生する場面があるため、注意喚起も合わせて行っていきたい」と紹介がありました。
二日目は、上川農業試験場にてハウス環境制御技術及び新顔冬野菜の取組について伺いました。ハウス環境制御は基盤等を自作しながら研究開発を行っており、塾生からも「大人の自由研究みたいでおもしろい」といった感想も寄せられ、取り組んでみたい意識が高まっている様子でした。さらに、新顔冬野菜としてフリルが特徴的なケールであるボーレコールを視察し、見たことのない野菜に興味津々な様子でした。
最後に鷹栖町農業交流センターのあったかファームを訪問しました。きゅうりグローバック栽培の取組について、隔離土耕で養液栽培技術を使用しながらの栽培法を学びました。さらに、きゅうりつるおろし栽培も導入しており、難しい整枝技術を使用せずに安定的に収量について確保する取組を学びました。実際にきゅうり栽培を計画している塾生もいたことから積極的な質問が寄せられ大変有意義な時間になったと感じております。
二日間の視察で塾生は多くのことを学ぶことができたかと思います。
これからの営農に活きる時間になったことは間違いないと思います。
引き続き、未来の匠を目指して頑張れ元気塾生!
写真1 花き生産者ほ場視察の様子
写真2 留萌4HC連絡協議会交流会の様子
写真3 上田ファーム株式会社の講義様子
写真4 上川農業試験場視察の様子
写真5 あったかファーム視察の様子