カーネーション

カーネーション(オランダ石竹) 英名:carnation(カーネーション) 学名:Dianthus(ダイアンサス)

病害

黒点病(Leaf spot)

病原菌:Heterosporium echinulatum(Berkeley)Cooke
症状:中心部が灰白色~褐色で健全部との境が明瞭な紫の帯で分けられる。病斑上にはやがて黒い粉(胞子)が形成される。
対策:発病葉の除去処分後焼却。収穫後は残渣処分をていねいに行う。除去作業と共に薬剤防除を行う。
その他特記事項:
伝染源:発病植物残渣中の病原菌
伝染様式:空気伝染 発病適温:20~25℃前後
湿度条件:極端な乾燥以外なら特に問わない。
写真:赤池 利恵 2008年(写真2枚)

写真1 カーネーション_黒点病

写真1 カーネーション_黒点病

写真2 カーネーション_黒点病

写真2 カーネーション_黒点病

害虫

ハダニ類ダニ類

英名:Spider Mite
ダニ類は、英名からも分かるように、クモ(Spider:スパイダー)の仲間です。昆虫は足が6本(3対)ですが、ダニ類はクモのように、8本(4対)の足をもっています。農薬による防除を行う場合、通常の殺虫剤では効果が劣ります。ダニ専用の殺虫剤を使用することをお奨めします。

ナミハダニ

英名:Twospotted spider mite
学名:Tetranychus urticae Koch
症状:下葉や株元付近の葉に白いかすり状になる。葉の裏にダニが群生している。
よく見ると成虫の背中に2つの黒い点(英名のTwospotの由来)が見えることで、判断できる。
対策:薬剤防除。ほ状周辺の雑草防除。栽培開始前に施設内のハダニを根絶する。育苗時からハダニの侵入を防止する。
多発時期:3~5月 8~9月
加害部分:葉 つぼみ 花
発生温度:20~25℃
湿度条件:50~60%
その他特記事項:早期発見、早期防除をしないと防除困難となる。多発してくるとクモの巣状の糸が一面に張られ、糸を伝って盛んに動き回るようになる。
写真:赤池 利恵 2008年(写真1枚)

写真3 カーネーションナミハダニ

写真3 カーネーションナミハダニ

生理障害その他

蒸れ苗

症状:定植3日後から葉先が枯れてきた。
対策:発根剤及び葉面散布等で活着と新葉の促進を行った。
その他特記事項:発送前から蒸れ苗であった。生産者に到着後、症状が発生した。写真4→写真5→写真6は約一週間毎の経過をおったもので、5/7撮影で活着し新葉が出てきたので調査を終了した。
写真:赤池 利恵 2008年(写真3枚)

写真4 カーネーション蒸れ苗

写真4 カーネーション蒸れ苗

写真5 カーネーション蒸れ苗

写真5 カーネーション蒸れ苗

写真6 カーネーション蒸れ苗

写真6 カーネーション蒸れ苗

カテゴリー

空知農業改良普及センターのカテゴリ

cc-by

page top