令和5年11月20日(月)に第5回北育ち元気塾の研修会が、JAきたそらちの会議室にて開催され、14名の塾生が出席しました。今回の研修会では、「クミカン(組合員勘定)制度」をテーマとした講習会と、北海道農業士である菅原友美氏を迎えて、「我が家の経営」をテーマにご講演を頂きました。
講習会では、JAきたそらち金融共済部融資課の山田雄樹主査を講師として、クミカン制度の基礎知識に加え、営農計画書の作成や営農管理報告書の見方について学びました。適切な営農計画や支出計算をもって計画書を作成することによって、経営分析や税務申告に利用可能な正確なデータが蓄積されます。継続していくためには定期的な営農管理報告書の見直しが必要不可欠であるとご説明いただきました。塾生からは「クミカン利息金の利息率」や「取引除外資金の範囲」などの質問が寄せられました。
講演では、菅原氏から農業者になる前の経験談や、人との交流を通じて感じた農業を営む上での考え方についてお話をしていただきました。密苗栽培に地域でいち早く取り組むと共に、ドローンでの適期散布による病害虫防除の省力化、また、女性グループの会長を務め、地場農産物を使用した新たな加工品に取り組むなど、積極的に新しい風を吹かせ、地域農業を盛り上げていこうとする意志が感じられました。農業でしっかりと利益を出しつつ、消費者に喜んでもらえるようなものを作りたいという前向きな姿に塾生も刺激を受けたようでした。水稲、花き栽培に取り組んでいる菅原氏には「水活による水田の有効活用を踏まえた経営方針について」などの質疑が交わされました。
それぞれの質疑応答に加えて、新規就農者間での情報交換も活発に行われ有意義な研修となりました！
写真1. JAきたそらちの山田雄樹主査による講習会
写真2. 北海道農業士である菅原友美氏による講演
