反転均平工法現地研修会の開催(R2.8.18)
深川発の整地工法である反転均平工法の関係者への啓蒙普及のために、道庁、空知総合振興局、上川総合振興局の職員はじめ、土地改良区や農業者総勢58名の参加により行われました。
朝から晴天の現場日和、伊賀所長より開会の挨拶がありました。
次に、監督員の川野技師から反転均平工法が行われる菊水二期の地区概要説明があり、本工区では3.5haが反転均平工法で整備されます。
過去に反転均平工法で整地を行った農家、安念敏広さんから整備中の留意点や整備後の田んぼの状態の説明や、稲や野菜の収量、品質が通常のブルドーザーを使用する標準工法で整備した田んぼと変わりがないとの感想がありました。また、田んぼの表土と心土の反転をすることから、山からの土を入れる客土のような、リフレッシュ効果があるという話も聞けました。
機械メーカーのスガノ創新の佐藤取締役からの話では反転均平工法で全国7,000ha、北海道で1,080haの整備実績があり、災害復旧での早期整備など整備要望は多い。
工事概要について日成建設の石本さんから、土が乾いた状態での夏期施工が反転均平工法には大事との話。
深川市内の現場に移動し、レーザープラウで高い田んぼの切土部の表土と心土の反転を行います。
これは1段耕22インチ×3連ですが、耕起深35cmまで施工可能です。田差(1枚にする田んぼの高さの差)がもっと大きい場合には、2段耕プラウ30インチ×2連を使用し、耕起深65cmまで施工できます。
以上、2時間の研修時間はあっという間に経過しましたが、施工時間短縮で安価な土壌構造を傷めない排水性に優れた反転均平工法での整備が全道に広がることを祈念しております。