岩見沢農業高校インターンシップ実習の開催
令和4年(2022年)10月6日(木)に当出張所において、岩見沢農業高校の生徒に対する
インターンシップ実習を行いました。農業土木関係の公務員を志望する農業土木工学科
2年生4名の生徒が参加しました。
最初に社会人の第一歩として名刺交換を行い、実習を開始しました。
「農業農村整備事業の紹介及び北部耕地出張所の仕事」としてパワーポイントを使い、
農業農村整備事業の内容及び効果について説明しました。
また最近取組が始まった自動操舵農業機械や自動給水栓といった、農業者の高齢化や
担い手の減少などに対応する省力化技術としてのスマート農業についても説明しました。
その後所内を案内し、積算システムや設計業務成果品について職員に説明してもらいました。
次に外に出て現場回りを行いました。まずは深川市にある7丁目揚水機場に行き、
全道に3箇所しかない電力を使わない水力駆動式ポンプを見学しました。施設を管理する
神竜土地改良区の方から説明があり、電動機を動力とする揚水機場では月20万円くらい
電気代がかかるので、水車を動力とする揚水機場は非常に経済的との説明でした。
次に「水の流れを追う~用水から暗渠、排水まで~」として深川市内を回りました。
揚水機場から導水された幅が3m以上ある幹線用水路から少し小さい支線用水路、
分派用水路までを見て回り、田んぼの取水工から作物の生育にかかせない
水を取る構造を説明しました。
また、雨が降った時に素早く排水するための暗渠排水や、暗渠管の清掃・地下かんがいに
使うことが出来る集中管理孔という施設、そして排水路に至る一連の水の流れを説明しました。
私たちの仕事では、水を扱うことがとても重要であることを伝えました。
昼食の休憩を取り、午後からは農業農村整備事業の工事現場で監督員業務一環である
現場確認や段階確認の体験を行いました。経営体菊水一期地区の現場では、ドローンを使い、
3枚の田んぼを5haの1枚の田んぼにした状況を確認してもらいました。
現場を移動し、揚水機場の基礎杭の打ち込み工事段階の確認をしました。
設計で鋼管杭8mの打ち込みの施工で、設計通りの打ち込み長でリバウンド量を確認できました。
経営体北竜南1地区の現場では、用水路のコンクリートトラフの基礎砂利の幅、厚さの
段階確認をしてもらいました。昼過ぎには日差しも陰り気温の急激な低下もあって、
寒くなりましたが、実習体験大変お疲れ様でした。
最後に、参加していただいた岩見沢農業高校の生徒のみなさん、ありがとうございました。
今回のインターンシップでの経験を就職活動に役立てていただければと思います。