美唄ダムについて
美唄ダムは一級河川石狩川水系美唄川のダムで、貯水池名は「びばい湖」です。
概要
美唄川は北海道のほぼ中央部に位置する石狩炭田と言われた夕張山地の美唄山を源とし、旧炭鉱地帯から、美唄市街地、水田地帯を貫流して、石狩川に合流する流域面積93.9km2、流路延長33.7kmの一級河川です。
当河川の治水事業は、昭和37年から中小河川改修で実施していましたが、昭和41年8月に美唄市を中心とした大災害(死者2名)が発生したことにより流量改訂等の見直しがなされ、ダムと河道改修を合わせた治水計画が立てられました。
また、美唄市は工業団地造成と企業の誘致を図っており、工業用水の確保と市街地の人口急増による上水道の供給増に対処する必要性が生じました。このような背景のなか、治水と用水を目的とする北海道建設部所管の初めての多目的ダムが、昭和48年着工から10年の歳月と80億4,000万円の事業費をもって昭和57年に完成しました。
その後、平成5年~平成9年に管理設備の改良を主とする堰堤改良工事を実施し、また、平成12年~平成16年にゲートレス化を主とする施設改良事業を実施し、現在に至っています。
愛称について
愛称は”イエステーション北章宅建美唄ダム”です。(令和2年8月1日~令和5年3月31日)
詳しくは、美唄ダム・朝里ダムのネーミングライツ契約についてのページをご覧下さい。(総務部行政局財産課のページに移動します。)
所在地
美唄市東美唄町常盤台
目的
諸元と計画概要
諸元
型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 35.5m |
堤頂長 | 228m |
堤体積 | 84,000m3 |
非越流部標高 | 256.50m |
集水面積 | 24.6km2 |
湛水面積(SWL) | 0.15km2 |
総貯水容量 | 1,500,000m3 |
堆砂容量 | 410,000m3 |
有効貯水容量 | 1,090,000m3 |
洪水調節容量 | 830,000m3 |
不特定容量 | 60,000m3 |
水道用水容量 | 100,000m3 |
工業用水容量 | 100,000m3 |
計画概要
調節方式 | 自然調節方式 |
治水安全度 | 1/50 |
計画降雨量 | 200mm/日 |
計画高水流量 | 230m3/s→150m3/s |
設計洪水流量 | 390m3/s |
かんがい面積 | 191ha |
(農水) 既得用水量 | 普通期0.4307m3/s、しろかき期0.6467m3/s |
(上水)既得用水量 | 0.0058m3/s |
給水区域 | 美唄市 |
取水可能量 | 10,000m3/日 |
給水区域 | 美唄市 |
取水可能量 | 10,000m3/日 |
設計震度 | 0.12 |
洪水量 | 30m3/s |
非常用洪水吐き | 自由越流方式横越流型越流長64m |
常用洪水吐き | クレスト自由越流型高さ6.8m×幅2.9m×2門 |
不特定用水放流設備 | 口径 400mm 1条 |
非常用放流管 | 口径 1,700mm 1条 |
治水 | 81.6% |
上水 | 9.2% |
工水 | 9.2% |
洪水調節図
平面図、展開図、断面図
平面図
ダム下流面展開図
ダム標準断面図および容量配分図
ゲートレス化
美唄ダムでは「管理の簡素化」、「操作遅れの防止」、「維持管理費の縮減」を主目的に、平成12年から平成16年にゲートレス化を主とする施設改良事業を実施しました。
主要改良箇所
- 非常用洪水吐きの新設
- 堤趾導流壁の新設
- クレストゲートの撤去
- 常用洪水吐きの設置
- オリフィスの閉塞