疾病情報
エキノコックス症(多包条虫症)
 私たちの住んでいる北海道には、エキノコックス症という他の都府県ではあまり見られない病気があります。
 この病気はエキノコックス(多包条虫(Echinococcus multilocularis))という寄生虫が主に肝臓に寄生しておこります。自然界ではキツネの腸に寄生していますが、キツネの糞便とともに排出された虫卵を、誤って人や豚が口にすることで、人や豚に感染し、エキノコックスの幼虫が肝臓に寄生してしまいます。
 北海道では、1995~2005年の間で、年度平均約15名程の患者が確認されています。
 と畜検査では、豚の肝臓の表面に、円形あるいはブドウの房状に見える、灰黄白色の結節として確認されます。
 この結節を更に精密検査(病理学検査)をして、エキノコックス幼虫のキチン質からなるクチクラ層が確認されると、エキノコックスと確定されます。
 当所では、と畜検査でエキノコックスに感染した豚が確認された農場へは、リーフレットによる情報提供を行っております。
■エキノコックス症について、更に詳しい情報は北海道のホームページから




