土壌診断の継続で適正施肥を
土壌診断の継続で適正施肥を
空知農業改良普及センター中空知支所
1.技術の特徴
■JAピンネは、土壌分析センターを設置している。診断は年間を通じて実施されている。診断結果はA4版1枚で、作付作物に対する土壌改良方法について処方後、JA担当者が持参することが多い。処方内容で簡易なものはJA担当者が、判断の難しい処方はJA、普及センターで検討後、農家に返却している。
2.コスト削減効果
■JAピンネ内で、古くから栽培されている「ながねぎ」「メロン」の生産農家は、継続的に土壌診断を実施している。栽培年数に伴い、土壌改良資材の施用量は減少傾向にある。
■ 「ながねぎ」「メロン」の生産農家の診断結果は、生産者は自ら保存し、合わせてJA、普及センターでも保管している。各農家は、肥料成分の蓄積傾向を見るには都合がよく、肥料銘柄の選定、土壌改良資材の投入量の決定に繋がる。
3.本技術使用上の注意点
■土壌の各肥料成分の動きを見るには、継続的な診断が必要である。
■ハウス、ほ場番号を固定し、診断番号によるほ場の特定ができるようにする。
4.本技術を使用した生産者の声
■Aさん・・土壌診断は毎年実施している。肥料の蓄積がよくわかるような気がする。
■Bさん・・保険だと思ってやっている。
■Cさん・・りん酸肥料が高かったので、りん酸肥料を減らした。
H16年
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H17年
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H18年
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H19年
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H20年
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H21年
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診断点数合計 |
963
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933
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1,062
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646
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669
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1,474
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園芸関係 |
301
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273
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381
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231
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259
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285
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(内メロン) |
79
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59
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89
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50
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51
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69
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(内ながねぎ) |
69
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61
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68
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72
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57
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55
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水稲関係 |
282
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331
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287
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302
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289
|
922
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畑作関係 |
354
|
327
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391
|
113
|
75
|
192
|
その他 |
26
|
2
|
3
|
0
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46
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75
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分析センター内の状況
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処方箋の作成
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