頭シラミ

シラミ(虱)とはどんな虫?

 ヒトに寄生するシラミはヒトジラミとケジラミの2種類がいます。
このうちヒトジラミには、頭髪につくアタマジラミと衣類につくコロモジラミがいます。
 近年、保育園や小学校で問題になっているのは、頭髪につくアタマジラミです。
 このホームページではおもに、アタマジラミについて説明します。

アタマジラミとはどんな虫?

 アタマジラミはヒトの頭髪に寄生する吸血性の昆虫です。
日本では一時期発生が見られなくなりましたが、昭和50年代以降再流行し始めました。
アタマジラミに刺されるとしばらくしてから痒みが起こります(感じ方には個人差があります)。
アタマジラミは頭髪から頭髪に移っていくので、清潔にしていても寄生されることがあります。
「不潔にしているから移る」。「だらしないから移る」などといういうは”まったくの偏見”です。
 アタマジラミは吸血性の昆虫の中で特に宿主特異性が強いとされています。
なのでペットなどの動物のシラミがヒトに移ることはなく、その逆もありません。
 また、ほかの吸血性昆虫と異なり、伝染病を媒介することもありません。
 幼虫・成虫・卵の形態は次の通りです。

虫体(道立衛生研究所提供)

虫体(道立衛生研究所提供)

 アタマジラミの大きさは、オスで1-3mm、メスで1.8-4mm。
色は灰黒色-灰白色をしています。
 卵から幼虫に成るまでは7-10日。幼虫から成虫に成るまでは7-16日。成虫の期間は30-45日です。
幼虫、成虫ともに吸血します。
 成虫は一日に3-8個の卵を産みます。
1日数回頭皮から吸血します。吸血をしないと7-72時間で死亡します。

卵(道立衛生研究所提供)

卵(道立衛生研究所提供)

 アタマジラミの卵は0.5-0.8 × 0.3-0.5 mmの楕円形で、色は乳白色-黄白色をしています。ふ化直前は褐色となります。
 卵の長さの約1/3がセメント様物質で頭髪に強く固着します。

アタマジラミの駆除方法は?

アタマジラミが見つかったら次の方法で駆除しましょう。


★アタマジラミの駆除薬は、フェノトリンを0.4%含有する薬剤(スミスリン)駆除します。
この薬剤は薬局で市販されており、パウダータイプとシャンプータイプがあります。
パウダータイプは幼虫及び成虫にしか効果がありませんが、シャンプータイプは卵にも効果があるとされています。
医師の指導の下、使用しましょう。
★約2週間程度、毎日洗髪をして髪についているアタマジラミを駆除しましょう。
 また、洗髪後には目の細かい櫛(すき櫛)でよく髪をすきましょう。
★髪をできるだけ短くしましょう
タオル、ブラシ、帽子など直接体に触れる物は共有しないようにしましょう。

アタマジラミを見つけるには?

アタマジラミを見つけるには次のことに注意しましょう。


★お子さんが頭、特に後頭部や耳の後ろをかいていたら注意してみましょう。
もし頭をかいていたら髪の毛を深くかき分けて卵がないか確認してみましょう(成虫はすばしっこく意外と発見しにくいです)。
★卵かな?と思われるものがあった場合は、指でつまんで毛に沿って動かしてみてください。
卵の場合は強く固定されていて動きませんが、ヘアーキャストと呼ばれる”ふけ”の1種の場合はスーッと動いて剥がれます。
早めに発見して、専門医(皮膚科)に診てもらいましょう。

集団施設での対応は?

保育園や小学校など、集団で発生した場合には次のことに注意しましょう。
★周囲の大人は、子どもたちの心を傷つけないように、正しい知識を持って迅速に対応しましょう。
★集団発生した施設では、被害状況を正確に把握して対策を講じましょう。
チラシ、連絡便りなどで各家庭の保護者に被害状況及び駆除方法などを周知し、アタマジラミの点検、駆除及び予防などの協力を呼びかけましょう。
★施設(特にお昼寝部屋、更衣室、ロッカー、プールの脱衣所)は日頃から清潔にしましょう。

保護者の方へ

 戦後の混乱期において、シラミは不潔の代名詞でした。
しかし、現在発生がみられるアタマジラミは必ずしも不潔な環境でなくとも、どこからか一度持ち込まれると接触感染を起こして流行を起こします。
シラミを知る世代が少なくなり、見たことがない保護者の方も多く、DDTを頭からかけられて真っ白になったなどという光景がもはや過去のものである現在、アタマジラミについての正しい知識を持つことは大切です。

 もしお子さんにアタマジラミはいたとしても、決して慌てないでください。
上記の駆除の方法を実践すれば約2週間程度で駆除できます。
大人の誤った知識や中途半端な知識で子どもに接することで、子どもたちは深刻に思い悩んだり、神経質になったりします。
 アタマジラミが感染することの害よりも恐ろしいのは子どもたちの心を傷つけることです。

参考

●コロモジラミ
 おもに着衣、肌着などに付着しており、人体に移動して吸血します。
寄生したとしても肌着を取り替えて熱湯につければ、1分以内に卵を含め全てが死滅します。
 アタマジラミと異なり、伝染病を媒介します。
●ケジラミ
 おもに陰毛の根元に寄生して吸血します。まれにまつげや口ひげにも寄生します。
吸血を受けると激しい痒みを伴います。
 フェノトリンを0.4%含有する薬剤で駆除します(スミスリンパウダー・シャンプー)

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