「レジオネラ症」とその防止対策

レジオネラ属菌が原因で起きる感染症です。主に次の二つの型に分けられます。
レジオネラ肺炎は、乳幼児や高齢者、病人など抵抗力が低下している人や、健康人でも
疲労などで体力が落ちている人などが発病しやすいといわれています。


平成12年6月:静岡県掛川市の温泉入浴施設で23名感染、2名死亡。
平成12年6月:茨城県石岡市の総合福祉センター内の入浴施設で疑いのあ
る者を含め45名感染、3名死亡。
平成12年7月:愛知県名古屋市の大学付属病院の24時間風呂で1人感染、
死亡。
平成14年7月:宮崎県日向市内の温泉入浴施設で295名感染、7名死亡。
平成15年1月:旅客船内の入浴施設が原因で2名感染。
レジオネラ属菌は、入浴施設などの水を使用する設備に付着する生物膜 (ぬめり)
に生息する微生物の体内で大量に繁殖します。
レジオネラ症は、レジオネラ属菌に汚染された目にみえないほど細かい水滴(エアロ
ゾル)を吸い込むことで感染します。
人から人へは感染しません。

アメーバなどの原生動物に寄生し、20~50℃で増殖します。

培地に増殖したレジオネラ属菌

徹底した衛生管理で防げます!
レジオネラ属菌は、循環式浴槽、給水・給湯設備、冷却塔、加湿器、噴水等が
適切に維持管理されていない場合に増殖します。
防止対策としては、これらの施設の清掃、消毒を確実に実施する等衛生管理
を徹底することが重要です。

レジオネラ属菌の検査は、衛生管理が適切におこなわれているかど
うかを確認するためのものです。
依頼検査については試験検査課へお問い合わせください。
(TEL:0126-20-0129)