そらち炭鉱(やま)の記憶をめぐる 緑の大回廊を行く 一泊コース

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駅舎・道の駅・ダム・川を巡り、石炭をはじめとした物の流れを感じる旅。

cp5b_c.jpg農業地帯と炭鉱跡が同居する空知。長沼、夕張、三笠、そして芦別へ。

南空知の農業地帯を起点に、炭鉱関連施設をめぐりながら北上。
同じ産炭地でも色合いの違う遺構を見学しつつ、ダム見学も。

※詳細な地図はこちらをご覧ください。(PDFファイル:906KB)

経路

道の駅 マオイの丘公園→ root274.gif→川端ダム→ root274.gif→新夕張駅→ root274.gifroot452.gif→清水沢駅→ root452.gif→清水沢ダム→ root452.gif→南大夕張駅→ root452.gif→シューパロ湖→ root452.gif→桂沢ダム→ root116.gif→湯の元温泉旅館→ root452.gif→三段滝→ root452.gif→炭山川橋梁→ root452.gifroot38.gif→道の駅 芦別スタープラザ→ root38.gifroot365.gif→野花南ダム

1日目

10:00 道の駅 マオイの丘公園

札幌から国道274号を東へ。長沼町に入ってからは広々とした田園風景が広がる。その切れ目にあるのが、道の駅マオイの丘公園。馬追丘陵にあり、今まで走ってきた田園風景を一望できる。

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10:40 川端ダム

国道274号で夕張川を渡るときにその姿を少しだけ見ることができる。農業用水の供給が目的なので、大きな堤体というわけではないため、JR石勝線と道東道越しに見るのは実際のところ難しい。1963(昭和38)年に作られたこのダムは、夕張川沿いの由仁町や栗山町などの農業用水を安定供給している。ダム付近は夕張川の蛇行を残したまま太くしたような状態なので、それを渡る橋は少し長い。並行して走るJR石勝線も同じで、タイミングがいいと列車とのすれ違いや並走の場面に出会えるかもしれない。

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11:00 新夕張駅

JR石勝線の本線(南千歳-新得間)と支線(新夕張-夕張)との分岐駅。一部の特急の停車駅となっている。みどりの窓口は平日の7:45~15:30(日・祝休み)と限られている。この駅は、1981(昭和56)年のJR石勝線開通までは「夕張線紅葉山駅」で、夕張駅方面と登川支線からの石炭輸送の要衝だった。

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11:30 清水沢(昼食)

国道274号から左折して国道452号へ入る。清水沢駅は、国鉄と三菱大夕張鉄道の接続駅として賑わった。広い構内が往時の記憶を留めている。駅周辺には飲食店もあり、時間が合えばここで昼食とするのもよい。

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13:00 清水沢ダム

国道452号を走って、集落が途切れた少し先に右へ入る道がある。この道を行くとそのままダム本体にアクセスできる。1938(昭和13)年に北炭により建設されたダムで、古さは感じるがまだまだ現役で働いていて、大夕張ダムの調整池としての役割の他に最大3400kwの水力発電をしている。ダムから見える巨大な廃墟は、火力発電を行っていた旧北炭清水沢発電所。このふたつの発電所で北炭系の炭鉱で使う電力の大部分をまかなっていた。

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13:30 南大夕張駅

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再び国道452号に戻りシューパロ湖方面へ向かう。南部地区に唯一ある信号の先に、三菱大夕張鉄道南大夕張駅のラッセル車・客車が一編成現れる。三菱大夕張鉄道の施設の多くは、シューパロダム建設による水没や取り壊しの運命にあるが、この車両群は三菱大夕張鉄道保存会による懸命な保存活動により守られている。2007(平成19)年には産業近代化遺産として認定された。

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15:00 シューパロダム

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現時点では「大夕張ダム」のシューパロ湖で、2013(平成25)年には「夕張シューパロダム」のシューパロ湖に。夕張シューパロダムが完成すると湛水面積では朱鞠内湖に次いで日本第2位になる。しかしながらその影響で水没してしまう遺構も多くあり、その代表が旧・夕張岳森林鉄道線の三弦橋。鉄道橋梁としては世界でふたつしかないうちのひとつといわれているトラス構造の橋梁だ。このシューパロ湖から供給される水は炭鉱なきあとの夕張の名産、「夕張メロン」の産地へ送られている。

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16:00 桂沢ダム

さらに国道452号を北上すると、多目的ダム「桂沢ダム」に至る。美唄方面の農業用水、三笠・岩見沢方面の上水道供給、幾春別川・石狩川の洪水調整、石狩方面の工業用水、そして15000kwの水力発電を行い、地域の水需要と電力需要に応えた。生活を支える役割もあるが、冬にはワカサギ釣りを楽しめるスポットとしても有名。道立自然公園に指定されている地域なので、秋の紅葉も美しく、10月には「紅葉まつり」も開催されている。さらに国道452号を北上し、2つ目の橋を渡るときには右手に注目。旧道の橋を見ることができる。湖畔の野営場へ行く道を走っていくと、やがて堤体へたどり着く。高さ63.6mの堤体は見ごたえ充分。

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16:30 湯の元温泉(泊)

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桂沢湖から道道116号へ入ってしばらくすると、目指すお宿「湯の元温泉」のわかりやすい看板が目に入ってくる。単純硫黄冷鉱泉なので沸かしているものの、加水はしていない。宿の自慢は合鴨鍋。

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2日目

10:00 三段滝

国道452号に戻って北上。ここからは長い距離を走ることになるが、道路も整備されていて快適に走ることができる。芦別との中間地点にある三段滝公園には駐車場とトイレがあるので運転に疲れたら休憩しよう。休憩ついでに滝を見に行くことをオススメする。

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11:00 炭山川橋梁

さらに国道452号を北上。三井芦別鉄道の保存物としては一番目を引く存在。2009年(平成21年)には国の登録有形文化財として登録された。鉄橋の上にディーゼル機関車(DD501)とセキ炭車が連結されて静態保存されていて、まるで炭鉱があった当時を切り取ったような風景は鉄道ファンでなくても一見の価値あり。なお、鉄橋への立ち入りは禁止されている。

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12:00 道の駅 芦別スタープラザ(昼食)

国道452号から国道38号、さらに芦別バイパスへ入る。道内で2番目(1993年)に登録された道の駅で市内の名産を味わうことができる。特産物のゆり根を使ったものや、レストランでは炭鉱マンが愛した「ガタタン(含多湯)」ラーメンを食べることができるので、昼食にオススメ。敷地内には「星の降る里百年記念館」があり、炭鉱関連の資料を多く所蔵しているので、今まで見てきた遺構の復習をしながら新しい知識を仕入れよう。

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14:00 野花南ダム

芦別バイパスを南下して国道38号に入り、上芦別駅へ向かう道道365・567号へ左折すると野花南ダムへ到着。発電用に作られたダムで北海道電力が建設した。ダムによって作られた野花南湖は空知川の複雑川岸をそのまま残している。道道567号の終点には「上芦別公園」があり、ここで野花南湖を眺めながら散策できる。1泊2日とはいえ、長い距離を走ってきたので、静かな公園でゆっくりしてから札幌へ戻るのもいいかもしれない。


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