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最終更新日:2015年10月09日(金)


技術情報 > 集中管理孔を利用した暗渠清掃と地下かんがい2


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タイトル 集中管理孔を利用した暗渠清掃と地下かんがい

 
1 集中管理孔の概要
 
 用水路に簡易な施設(集中管理孔桝)を取り付けて暗渠排水にかんがい用水を給水すると、暗渠管の清掃が可能になります。このようなシステムを「集中管理孔」と呼んでいます。 
 
従来の暗渠排水 集中管理孔
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地下水を排除する暗渠排水と用水がそれぞれ単独に配置 暗渠排水に、用水を供給する「集中管理孔桝」を接続したタイプ
 
 
2 集中管理孔の効果
 
(1)清掃効果

 用水で管の清掃ができるので、暗渠排水が長持ちします。そして、水閘を開けた状態で通水する「連続排水」よりも、水閘を閉じた状態で給水して一定時間後に排水する「貯留後排水」の方が、大きな掃流力が期待できます。                     

地下かん取水

用水路からの取入れ状況

                  haidei_a  yajirusi   haidei_b

                        水甲解放直後                       解放10分後

暗渠排水管の清掃状況

(2)地下かんがい効果 地下かん概要図

 暗渠管を通じて地下水位を上昇させて下から水分を供給することで、地下かんがいが可能になります。
また、清掃や地下かんがい時の水の上下移動により、土壌内に水みちが形成され、排水機能や給水機能の向上が期待できます。
 平成12年から平成14年度にかけて、美唄市で地下かんがいの効果検証と農作物の収量調査を行ってきました。 詳細については、パンフレットがありますで、ぜひご覧下さい。

ダウンロード 集中管理孔を利用した地下かんがいの事例(PDF)

 また、平成17年から平成19年にかけて、岩見沢市北村において地下かんがい効果検証を行い、現在地下かんがいの手引書を作成しました。

ダウンロード 集中管理孔を利用した地下かんがいの手引き

  (3)水稲直播栽培にとても向いている

 近年は、省力・低コスト技術の「水稲直播栽培※1」を取り入れる農家さんも増えてきました。

    ※1: 水稲直播栽培とは~
    従来の「育苗ハウス内に種まきして苗を大きく育ててから田んぼに植えかえる」栽培法に対し、これは「種を田んぼに直接まく」方法なので、育苗の手間も田植えの手間も省けます。詳しくは、空知農業改良普及センターの、
    直播栽培テキスト 直まき10俵どり 指南書Vol.3をご参照ください。

      ですが、この「水稲直播栽培」は、種まき後の水管理がとてもデリケート。
       ・水がちょっとでも多すぎると→酸素不足で種が死んでしまう
        (24時間以上湛水すると、死んでしまいます) 
       ・水が足りないと→水不足で芽が出ない
      と発芽ムラが生じてしまうので、ほ場が「ヒタヒタ程度」の水分状態を、芽が十分に伸びるまで維持する必要がありますが、
      従来からの「表面取水」だと、「取水口の手前」も「取水口から百m以上先」も、同じ「ヒタヒタ程度」の水深を達成することは、実は至難の業なのです。なので、

       ・取水口付近:種が流されたり、水が深すぎて種が死んでしまったり、
       ・取水口から遠い場所:水が届かなくて芽が出なかったり

      と、発芽ムラが生じて収量にも影響してしまうなど、この「水管理の困難さ」が「水稲直播栽培」の普及の障害ともなっていました。

       いっぽう、地下かんがいの場合は、下からじわじわと給水するので、「種の発芽にちょうど良い水加減」を維持するのにとても向いていて、直播でも発芽が揃い、安定した収量が得られます。

      従来からの「表面取水」だと 地下かんがいの場合は
      gijutsu_tikakan6_hyoumensyusui gijutsu_tikakan7_tikakangai
      発芽ムラが生じて収量に悪影響 発芽が揃い、直播でも安定した収量

        gijutsu_tikakan1_hitahita

      地下かんがいによる、発芽にちょうど良い「理想的な水分状態」のほ場
       ~ほ場のずっと奥の方まで一面「ヒタヒタ」状態。表面取水だけだと、なかなかこうはうまくいきません

       これからは、農家の高齢化や担い手の減少もあって、省力・低コスト技術である水稲直播の栽培面積も増えており、地域からの集中管理孔のニーズもより一層高まっています。

      3 アンケート 

       美唄地域において集中管理孔を整備された方を対象に利用状況などについてアンケートを20年1月に行いました。(回答数46戸/103戸)

      anke-to

      ・7割以上の方が地下かんがいに利用したことがあり、利用作物は水稲・小麦・大豆・アスパラガスなどでした。また、9割の方が今後の営農において地下かんがいは有効だと思うと回答されました。
      ・清掃については8割の方が利用されていました。

      Q.地下かんがいが有効だと思う理由

      anke-to2

        以上の結果は「集中管理孔を利用した地下かんがいの手引き」に詳細が載っていますのでご覧下さい。
       
        ひきつづき、「集中管理孔活用事例集」もご覧ください。
       
       
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