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最終更新日:2016年10月25日(火)


技術情報 > 絵で見る反転均平工法


東部耕地技術情報
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タイトル 絵で見る反転均平工法


 反転均平工法の説明の前に、まずは区画整理の解説から順を追ってはじめたいと思います。 結構な長編になりますが、最後までお付き合いください。


区画整理

 区画整理とは、農作業の効率化のために1枚のほ場面積を大きくする工事のことです。

区画整理01 

小さくて狭いほ場が

 

 区画整理02

広く大きくなりました

 特に水田の場合、隣同士の高さが違うほ場面積を大きくする場合には、高さをぴったりそろえる必要があり、その代表的な工法として

 1 突き均し工法
 2 標準切盛工法
 3 反転均平工法

 の3つがあります。つまり「反転均平工法」は、数ある「区画整理」の工法の中の1種類というわけです。それでは、3つの工法を順に説明していきながら、「反転均平工法」についてご紹介します。


突き均し工法

 突き均し工法とは、ブルドーザーで高いほ場の土を低いほ場に移動するだけの、最も簡単で工事費も安い工法です。

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※ ここで用語の解説

    表土:「ほ場の表面にある土」なので「表土」と呼びますが、これは農家さんが永年に渡り耕して肥料を入れるなど大切に「土づくり」をしてきた、栄養分に富んだ「作物に欠かせない土」です。
    心土:表土の下にある土のことで、これまで肥料を入れて耕されることがなかったために、作物に必要な栄養分に乏しい土です。

 ただ、表土が薄かったり隣同士のほ場の高低差が大きい場合には、高い方のほ場の「表土」が削られて薄くなるため、「突き均し工法」はあまり適していません。
 

隣同士のほ場の高低差が大きい場合

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標準切盛工法

 そこで、表土が薄かったり隣同士のほ場の高低差が大きい場合には、「標準切盛工法」という工法を採用します。これは、栄養分に富んだ「表土」をいったんはぎ取って、下層の「心土」を移動してほ場の高低差をなくしてから、最後に「表土」を戻すという工法です。

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 この工法の場合は、栄養分に富んだ「表土」が削れて薄くなることがないため、水田の区画整理では広く採用されています。

 しかし、ブルドーザーで何度も土を動かすために工事費が高くなりがちです。


ここで、「反転均平工法」を説明する前段として、「プラウ耕」の説明から

プラウ耕

 「土を耕す」代表的な農機具である「プラウ」は、土を柔らかくすることで作物の根を伸び易くして保水性も高めるだけでなく、ほ場にはびこった雑草を地中にすき込んで退治します。つまり、土の上下をひっくり返すことができ、これを「天地返し」と言います。

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 これが「プラウ」

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 プラウ耕

 この写真をわかりやすく図化すると、こうなりますが、

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 この「プラウ耕の原理」をもっと単純化すると、こうなります。

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 そして、大きなプラウで下層の心土まで深く耕すと、「表土」と「心土」をひっくり返すことも可能です

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反転均平工法

 このプラウ耕の原理を応用したのが、「反転均平工法」です。(ようやく本題にたどり着きました)

 これは、表土をブルドーザーではぎ取ることなく、プラウで表土と心土をひっくり返して心土だけを移動し、最後にまたプラウでひっくり返して表土を上に戻すという、画期的な工法です。

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 栄養分に富んだ「表土」が、プラウで反転した結果、再びほ場の表面に戻りました。

 この工法の最大の利点は、ブルドーザーで何度も土を移動する必要がないので、工事費が安く済むことです。また、重たいブルドーザーがほ場を何度も走行しないで済むので土が硬くならず、「透水性が保たれやすい」といった特徴もあります。


反転均平工法 Q&A(工事中)

・どれくらい工事費は安くなるの?

・ほ場の高低差はどれくらいまでOKなの?

・デメリットはないの? 


 
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