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最終更新日:2014年3月26日(水)


有機農業ネットワーク通信-第3号


空知有機農業ネットワーク通信タイトル
第3号
発行日 平成26年03月19日
発 行 空知総合振興局農務課
     空知農業改良普及センター

平成25年03月19日創刊
 空知管内有機農家の方々へ、有機農業ネットワークの活動のお知らせとネットワークの強化を目的とし、「空知有機農業ネットワーク通信」を発行しています。
有機農業ネットワーク冬期研修会を開催
小林 産業振興部長
挨拶する空知総合振興局 小林産業振興部長
 昨年度に続き、平成26年1月21日に有機農業ネットワーク冬期研修会として、会員、市町村、試験場、普及センター担当者など55名の参加のもと「雑草対策」をテーマに開催しました。研修会終了後は、有志による懇親会も開催されました。
今年のテーマは、雑草対策
永井 専務
株式会社キュウホーの永井専務
雑草とその対策(基礎編)

 普及センターから雑草とは何かという基本的なところから、有機農業者が実践している事例を紹介しました。

雑草とその対策(機械除草編)
 株式会社キュウホーの永井専務より機械除草はタイミングが重要であることのほか、播種前からの作業が重要であること、レーキ各種で株間まで除草できることなどを紹介いただきました。

実践事例紹介
 由仁町で根菜類を中心とした栽培をしている伊藤勤さんより、日頃行っている雑草対策は、とにかく「早いうちに抜くこと」と強調されました。また特に問題となっているスギナやハコベなどの雑草を例に挙げて、体験からの対策をお話しいただきました。
 幌加内町で馬鈴薯を作付けしている松本義雄さんからは、日頃から心がけていることは「深耕すること」とお話しいただきました。
伊藤勤さん
伊藤農園の伊藤さん
松本さん
松本ファームの松本さん
基調講演:「有機農業における雑草対策」
NPO法人民間稲作研究所理事長 稲葉光國氏
NPO法人民間稲作研究所理事長 稲葉光國氏
民間稲作研究所の稲葉光國さん
 水田雑草は他の畑に比べ、種類が少なく、「除草するのではなく、いかに雑草を生やさないか(抑草)」がポイントであることを話されました。
  そのためには、田植え前に2回代かきを行い、地温19℃以上を確保してイトミミズ等を増やすことで、土壌表面がトロトロになり、土壌中の有機物の分解により有機酸が生成され酸化するため、この層に雑草の種子が埋没させると発芽が抑制されることを説明されました。
  地温19℃以上を確保するためには、30~50a/枚が限界で、それ以上大きくなると、風などの影響により水温が下がり、地温確保が難しくなると説明されました。
  地温確保のためには、入水口にビオトープ(溜め池)を作って掛け流しをすることを推奨されました。
  また、田植え後は7cm以下の水位にしないこと、抑草のためには1週間で田植えが終わる面積が、作付け限界面積であることとの説明もありました。
<質疑応答より>
Q1.除草機を入れる時期は、いつ頃がよいか。
A1.移植から5~10日後の活着期から5~10日おきにかけるのがよい。往復がけするとよりよい。

Q2.有機栽培をしていると、土壌酸度がどうしても高くなってくる。水稲育苗時に障害が発生する場面が見られることと関連性はあるか。また、pHが適正であっても、移植近くになると退色することがあるが、なぜか。
A2.pHと温度によって障害が発生する。稲は酸性を好む植物であり、低温時(7℃以下)は根張りが悪く、高pHだと障害が発生する。退色は、1.5葉期ころ肥料不足になると胚乳の養分に頼るようになり、育苗後半になっても、その性質が抜けないため、退色する。

Q3.ドロオイムシと根腐れ病が減らない。どのような方法があるか。
A3.ドロオイムシの発生は、堆厩肥を入れたほ場に多く見られる。ドロオイムシによる減収はほとんどないので、ほおっておいても問題ない。また、根腐れ病は、硫化水素(ワキの原因)が発生するような状態になると根腐れが起きる。

Q4.温湯消毒の効果は。
A4.温湯消毒は、適正に行われていれば、褐条病を除くほとんどの水稲における病害に効果があ
  る。また、籾が濡れた状態で温湯消毒を行うと「ヤケ」を生じることがある。
 

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