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最終更新日:2019年1月22日(火)


頭シラミ


アタマジラミの駆除と予防

参考

シラミ(虱)とはどんな虫?

 ヒトに寄生するシラミはヒトジラミとケジラミの2種類があります。
このうちヒトジラミには、頭髪につくアタマジラミと衣類につくコロモジラミがあります。
 近年、保育園や小学校で問題となっているのは、頭髪につくアタマジラミです。
 このホームページでは、おもにアタマジラミについて説明しています。

 アタマジラミとはどんなむし?

 アタマジラミはヒトの頭髪に寄生する吸血性の昆虫です。日本では一時期発生がみられなくなりましたが、昭和50年代以降再流行しはじめました。アタマジラミにさされるとしばらくしてからかゆみがおこります(感じ方は個人差があります)。アタマジラミは頭髪から頭髪へうつっていくので、清潔にしていても寄生することがあります。「不潔にしているからうつる」、「だらしないからうつる」などというのはまったくの偏見です。
 アタマジラミは吸血性の昆虫の中で特に寄生特異性が強いとされていますのでペットなどの動物のシラミがヒトにうつることはなく、その逆もありません。
 また、他の吸血性昆虫と違い、伝染病を媒介することもありません。
 幼虫、成虫、卵の形態などは次のとおりです。







 
  
 


虫体

アタマジラミの写真道立衛生研究所提供

 アタマジラミの大きさは、オスで1~3mm、メスで1.8~4mm、色は灰黒色~灰白色をしています。
 卵から幼虫になるまで7~10日、幼虫から成虫になるまで7~16日、成虫の期間が30~45日です。幼虫、成虫ともに吸血します。
 成虫は1日に3~8個の卵を産みます。
1日数回頭皮から吸血します。吸血をしないと7~72時間で死亡します。

 

 

 


  
  
              
              たまご 
  アタマジラミの卵の写真道立衛生研究所提供
 
 アタマジラミの卵は0.5~0.8mm×0.3~0.5mmの楕円形、色は乳白色~黄白色をしています。ふ化直前は褐色となります。
 卵の長さの約1/3がセメント様物質で頭髪に強く固着します。
 
 
 

   
 
  アタマジラミの駆除方法は?

アタマジラミが見つかったら次の方法で駆除しましょう。

★アタマジラミの駆除薬は、フェノトリンを0.4%含有する薬剤(スミスリン)で駆除します。この薬剤は薬局で市販されており、パウダータイプとシャンプータイプがあります。パウダーは幼虫及び成虫にしか効果はありませんが、シャンプーは卵にも効果があるとされています。医師の指導のもとに使用しましょう。

★約2週間程度、毎日洗髪をして髪についているアタマジラミを駆除しましょう。
 また、洗髪後には、目のこまかいクシ(スキグシ)でよく髪をすきましょう。

★髪をできるだけ短くしましょう。

★まくらカバー、シーツ、タオル、下着類を毎日とりかえ、熱湯消毒やアイロンをかけましょう。ふとんやまくらの日光消毒もあわせて行いましょう。

★タオル、ブラシ、ぼうしなど直接からだにふれるものは共用しないようにしましょう。

アタマジラミを見つけるには?
 

アタマジラミを見つけるには次のことに注意しましょう。

★お子さんが頭、特に後頭部や耳の後ろをかいていたら注意してみましょう。もし頭をかいていたら深く髪の毛をわけて卵がないか確認してみましょう。
(成虫はすばしっこいので意外と発見しにくいです)。

★卵かな?と思われるようなものがあった場合は、指でつまんで毛にそって動かして みてください。卵の場合は強く固定されていて動きませんが、ヘアーキャストと呼ばれるふけの一種の場合はスーッと動いてはがれます。

★早めに発見をして専門医(皮膚科)に診てもらいましょう。

 

 

  集団施設での対応は?

保育園や小学校などで集団で発生した場合には次のことに注意しましょう。

★周囲の大人は、子どもたちの心を傷つけないよう、正しい知識をもって迅速に対応しましょう。

★集団発生した施設では、被害状況を正確に把握して対策を講じましょう。チラシ、連絡便りなどで各家庭の保護者に被害状況及び駆除方法などを周知し、アタマジラミの点検、駆除及び予防などの協力を呼びかけましょう。

★施設(特にお昼寝室、更衣室、ロッカー、プールの脱衣所)は、日頃から清潔にしましょう。

 

 

 

 
 
 
参考
 
 
 戦後の混乱期はシラミは不潔の代名詞でした。しかし、現在発生がみられるアタマジラミは必ずしも不潔な環境でなくても、どこからでも一度もちこまれると接触感染を起こして流行します。シラミを知る世代が少なくなり、見たことがない保護者の方も多く、DDTを頭からかけられ真っ白になったなどという光景が過去のものである現在、アタマジラミについての正しい知識を持つことが大切です。
 もし、お子さんにアタマジラミがいたとしても、決してあわてないでください。上記の駆除の方法を実践すれば約2週間程度で駆除できます。大人の誤った知識や中途半端なな知識で子どもに接することで子どもたちは深刻に思い悩んだり、神経質になったりします。アタマジラミが感染することの害より恐ろしいのは子どもたちの心を傷つけることです。

参考

● コロモジラミ

おもに着衣、肌着などに付着しており、人体に移動して吸血します。
 寄生したとしても、肌着をとりかえて熱湯につければ、1分以内に卵含めてすべて死滅します。アタマジラミと違い、伝染病を媒介します。




● ケジラミ
 おもに陰毛の根元に寄生して吸血します。まれにまつげや口ひげにも寄生します。
 吸血をうけると激しいかゆみをともないます。
 フェノトリンを0.4%含有する薬剤で駆除します(スミスリンパウダー、シャンプー)。
 アタマジラミ同様伝染病は媒介しません。
 
 
 
  北海道空知総合振興局保健環境部保健行政室
 (岩見沢保健所)生活衛生課環境衛生係
  TEL:0126-20-0125 (直通)